海外情勢

中国人に高いCFA合格率 過酷な大学入試の勉強経験が有利

 上海生まれのレンジャー・ユー氏は、過酷なことで有名な中国の大学入学試験である全国普通高等学校招生入学考試、通称「高考(ガオカオ)」受験に備えるため、3年間にわたってほぼ毎朝6時に起床し、真夜中まで勉強していた。それに比べれば、CFA協会認定の証券アナリストになるための3レベルの試験は楽勝だったという。

 ユー氏は過去に培った受験対策スキルを活用し、通勤時および仕事が終わった後や週末に勉強し、英語のみのCFA試験で全3レベルを一発で合格した。医療調査グループのヘルスケアアナリストであるユー氏の履歴書にはCFAの肩書が加わった。

 ここ数年では、大きな言葉の壁があるCFA受験者が殺到してるにもかかわらず、合格率が高い水準を維持しているのはどうしてなのかという疑問が生じている。ユー氏はそれに対する答えを教えてくれているかもしれない。

 CFA協会が発表した統計によれば、ここ数年で中国をはじめとするアジアの受験者が急増し、他の全地域の受験者を上回っている。それと同時に、全世界の合格率も小幅に上昇している。

 CFAは長年にわたりウォール街で最も厳しい試験として知られてきた。CFA協会は合格するには各レベル約300時間の学習が必要だと警告している。

 しかし、中国のCFA保有者や受験者は取材に対し、マラソンのような「高考」の受験勉強に青春時代を費やした後では、CFAの試験勉強は「ウォームダウン(激しい運動の後に行われる軽度の運動)」のようだと説明。多くの人は長時間の学習が必要だとする警告には動じず、たった300時間どころか、それよりも長い時間を費やすこともいとわないと話している。(ブルームバーグ Evelyn Yu、Kiuyan Wong)

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