海外情勢

台湾総統府にブロガー招待 築100年記念、外国人18人の発信力期待

 台湾で日本統治時代に建設された総統府が今年築100年になったのを記念し、11カ国18人の外国人が順番に総統府へ招かれ、VIP待遇の宿泊体験をするイベントが10月から行われている。ブログなどでの発信力を基準に参加者を選考。日本人の参加者は「一生に一度の体験」と感激の声を上げていた。

 台北市にある総統府は日本が設計、建設し、1919年に完成。高さ約60メートルの中央塔を中心とした赤れんが造りの建物で、第二次大戦時の空襲で一部が損壊したものの、その後に修復した。台湾政治の中枢拠点として受け継がれるとともに、歴史的建造物にも指定されている。

 台湾独立志向の民主進歩党(民進党)の蔡英文政権は2016年の発足後、中国共産党の政治的思惑に左右される大陸からの観光客への依存軽減策を進めた。観光客全体で大陸客が占める割合は、15年の40%から18年は24%に減少。宿泊イベントを通じて国際社会に「民主台湾」をアピールし、外国人客の一層の増加につなげる狙いだ。

 今回の参加者は、欧米や東南アジアなど世界各地から選ばれた。全体の2番目として10月に宿泊した台北在住のライター、石井三紀子さん(愛知県出身)によると、総統府の室内は台湾の伝統的な装飾を基調に現代風のデザインが加味されたつくり。ベッドから小物まで最高級の設備が整えられ、「五つ星級」の行き届いたサービスを受けられたという。夕食は三つ星中華レストランのコース料理を堪能。夜食の台湾スイーツには、日本語で歓迎のメッセージが記された蔡総統サイン入りのカードが添えてあった。

 石井さんは台湾の魅力を「人の温かさ」と説明。今回も心のこもったおもてなしだったという。「多くの日本人に知ってもらいたい」。ブログなどで紹介していく考えだ。(台北 共同)

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