海外情勢

アップルに衛星技術チーム ネットサービスの直接提供目的か

 米アップルが衛星技術に取り組む極秘のチームを立ち上げたことが、23日までに分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。無線通信網を経由せずにインターネットサービスを端末に直接提供する目的で利用される可能性がある。

 社内の取り組みに言及することを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、航空宇宙や衛星、アンテナ設計のそれぞれの業界出身の12人前後のエンジニアがプロジェクトに携わっており、その成果の5年以内のサービス展開を目指している。

 関係者によれば、プロジェクトはまだ初期段階で中止になる可能性もあるほか、明確な方向性や衛星の使用は固まっていない。ただ、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は社の優先課題との意向を示し、関心を寄せている。

 通信衛星や次世代無線技術へのアップルの取り組みは、ユーザーの端末にデータを直接送信することで携帯電話事業者への依存を減らし、従来のネットワークを経由せずに端末同士をつなぐ狙いがありそうだ。

 新たな機能やマップの改善を可能にする端末の追跡精度向上の手段として、衛星の利用を模索している可能性もある。

 アップルがコストのかかる自前での「衛星コンステレーション」の開発を目指す方針なのか、既存の衛星からデータを取り込み、携帯端末に送る地上設備の利用だけを意図しているかについては、はっきりしない。アップルの広報担当者はコメントを控えている。(ブルームバーグ Mark Gurman)

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