新春企業アンケート

国内外の「内憂外患」続く 「円高」予想3割 政府の経済対策期待大きく (2/2ページ)

 一方、アンケートでは、景気回復に向け政府に優先してほしい施策も尋ねた。最も多かったのは「消費マインドを良くしてほしい」(外食)と個人消費の喚起策を求める声だ。

 政府は公共工事を途切れさせないよう国土強靱(きょうじん)化を軸とした事業規模26兆円の経済対策を組んだが、大規模工事の着工には時間がかかり、「景気に現れるまで約1年必要」(機械)だ。

 7年目に入ったアベノミクスの評価では第1の矢「大胆な金融政策」と第2の矢「機動的な財政政策」でデフレ脱却が進み、企業の収益基盤が強化されたとして、「大いに評価できる」「一定の評価ができる」が合計65%に達した。とはいえ第3の矢「成長戦略」に関しては道半ばとの見方が強い。

 消費税増税で国民の節約志向が根強い中、第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは「(2年6月に終了する)キャッシュレス決済のポイント還元策を延長すべきだ」と指摘する。

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