海外情勢

バイオテク株、今年も活況 アナリストの関心は次世代医薬品へ

 バイオテクノロジー株の指数は昨年約25%上昇したが、2020年も力強いパフォーマンスを演じると業界担当アナリストらは予想している。

 この分野は新薬候補の有望なデータや高いプレミアムが付いた大型M&A(企業の合併・買収)を手掛かりに株価上昇に火がついた。ブルームバーグ・ニュースのアナリスト・投資家調査によると、遺伝子治療薬といった次世代医薬品を開発する企業がウォール街の関心を高める中で株価の値上がりは続く見通し。

 クレディ・スイスのマーティン・オースター氏はサレプタ・セラピューティックスやバイオマリン・ファーマシューティカル、ユニキュアがいずれも1年以内に「正念場」を迎えると予想する。

 サレプタのデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)遺伝子治療薬のデータは20年末まで、バイオマリンの血友病Aの遺伝子治療薬に関する米当局の決定は年央ごろの予定で、それが幅広いバイオテク株の追い風になる可能性があるという。

 新しい分野である遺伝子治療薬への関心をきっかけとしたM&Aがここ数年に見られている。最近ではアステラス製薬が総額約30億ドル(約3260億円)のオーデンテス・セラピューティクス買収合意を発表。ユニキュアも買収の標的になるとの観測がある。

 ジェフリーズのヘルスケア担当ストラテジスト、ジャレッド・ホルツ氏はリポートで「ここ数カ月に起きたことを踏まえ、昨年末から年明け数週間にかけての買収合意発表への投資家の期待もかなり高まっている」と指摘している。

 投資家心理の重要指標ナスダック・バイオテクノロジー株指数は今年これまでに約25%上昇。このままいけば、指数が3年間で約3倍となった12~14年の活況時以来の伸びとなる。(ブルームバーグ Bailey Lipschultz)

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