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ルーガーが飽きたら NYステーキ6選

 米ニューヨークのブルックリンにあるピーター・ルーガー・ステーキハウスは1887年創業の老舗ステーキハウスだが、店の評判が地に落ちるのはあっと言う間だった。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のレストラン評論家、ピート・ウェルズ氏が昨年10月下旬、星なしの評価を下したのだ。常連客ならスライストマトが16.95ドル(約1870円)でもポーターハウスステーキ4人前が229.80ドルでも一笑に付し、舌平目やワイン、サラダ、サービスのためにルーガーを訪れる客はいないと言うだろうと記した同氏は、同店に期待しない項目が増えるにつれ、そもそもルーガーに行く必要があるのかと誰もが考え始めるだろうと論じた。

 誰もが最初に尋ねるのは、本当に料理がそんなにまずいのかということだが、答えはノーだ。

 例えば2020年版のミシュランガイドは、ルーガーに一つ星を付与している。これは「極めて良いレストラン」を意味する。最近同店で食事をしたシェフや投資家、フードメディア関係者を含む友人十数人を対象にした調査では、ばらつきはあれ、なお味は確かだというのが全体的なコンセンサスだった。

 ルーガーは発表文で、「評論家もその気まぐれな考えも変わってきた」とした上で、変わらないのは同店が提供する「最高のステーキ」だと反論している。

 それでも、もはやルーガーに魅力を感じないあなたのために、以下にマンハッタンのレストラン6軒を紹介する。いずれも滋味豊かな牛肉が丁寧に調理され、深い満足を何度も味わえる店ばかり。そのうち2軒は老舗ですらない。

 【コート】(フラットアイアン地区)

米国のステーキハウスと韓国の焼き肉店が華麗に融合。サイモン・キム氏のナイトクラブ風店舗で提供される料理は値段もより手頃だ。米国産和牛を含む特選牛肉4種の盛り合わせがメインのコース料理「ブッチャーズ・フィースト」は54ドルとなっている。17年のベストグルメの一つ。

 【スミス&ウォレンスキー】(ミッドタウン)

スミス・アンド・ウォレンスキーは40年余りにわたりミッドタウン・イーストに店を構える。店舗の外観は緑と白を基調としている。最も有名な顧客は資産家・投資家のウォーレン・バフェット氏で、お気に入りはサーロインステーキ(49ドル)。ガーリックパウダーや赤唐辛子などのスパイスで味付けした「ケイジャン・リブステーキ」(59ドル)も常連客に人気。

 【バワリー・ミート・カンパニー】(イーストビレッジ)

シェフ兼共同オーナーのジョシュ・カポン氏はステーキを食べることにこだわりがある。メニューには、希少部位を使った「バワリー『リブキャップ』ステーキ」など型破りな料理が並ぶ。乾燥熟成のポーターハウスや40オンスの「トマホーク・リブアイ」など、2人用ステーキのセレクションも充実。

 【フランチェッテ】(トライベッカ)

肉料理・ハンバーガーのレストラン「ミネッタ・タバーン」をかつて経営していたオーナーシェフのリー・ハンソン、リアド・ナスル両氏が1年半前にオープンしたブラッスリー。ステーキメニューはフラットアイロンと骨付きニューヨーク・ストリップの2種類だけだが、いずれも絶品。

 【ストリップハウス】(グリニッチビレッジ)

落ち着いた雰囲気のストリップハウスは昔のラスベガスのステーキハウス風。白いテーブルクロスとしゃれた大型の仕切り席を備え、赤い壁面を多数の白黒写真が飾る。ステーキメニューは、乾燥熟成のニューヨーク・ストリップ(54ドル)や骨付きリブアイ(64ドル)、分厚くジューシーなフィレミニョンなど。付け合わせにはグースファットで調理したクリスピーなポテトが必須。

 【ポーターハウス・ニューヨーク】(ミッドタウン)

オーナーシェフのマイケル・ロモナコ氏が手掛けるポーターハウスはコロンバスサークルにあり、窓からセントラルパークが一望できる。A5ランク和牛のニューヨーク・ストリップはとろけるような柔らかさ。最高級の牛肉を使った「カウボーイ・リブステーキ」(70ドル)などのほか、水曜日と木曜日限定でプライムリブも提供。(ブルームバーグ Kate Krader)

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