海外情勢

ボーイング、納入首位を陥落 昨年380機 墜落事故響きエアバスに大敗

 米航空機大手のボーイングは14日、2019年商用機の納入機数が380機にとどまったと発表した。欧州エアバスの納入機数の半分にも届かず、世界トップの座から陥落した。2度の墜落事故を起こした「737MAX」の影響が響いた。

 ボーイングによると、総受注機数は246機で、キャンセルや受注変更を反映した純受注機数は54機だった。また、同社は受注したものの納入の見通しが立っていない機数などを考慮した場合の受注はマイナス87機となるとしており、この数値は約30年ぶりの低水準となる。

 競合のエアバスの昨年の納入機数は863機、純受注機数は768機だった。納入機数でエアバスがボーイングを上回ったのは11年が最後。1974年以降では10回目となる。

 ボーイングの大敗は、737MAX問題の深刻さを浮き彫りにしている。737MAXは同社のベストセラー機で、2度の事故で運航再開に不透明感が漂う中、受注が大幅に落ち込んでいる。

 機種別では狭胴機の「737」の納入が127機と、競合するエアバスの狭胴機の納入機数(690機)を下回った。中型旅客機「787ドリームライナー」の納入は比較的好調で、10~12月期の納入機数は45機と、米大手投資銀行のコーウェン・アンド・カンパニーのアナリストの予想を上回った。このほか、衛星や軍用機の納入は前年の98機から231機に増加した。

 ジェフリーズのアナリスト、シーラ・カヤゴル氏は顧客向けのメモで「737MAX以外の納入は好調だ」と指摘している。(ブルームバーグ Julie Jhonson)

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