海外情勢

テスラ、時価総額1000億ドル超 世界2位 決算や新モデル計画進捗好感

 米電気自動車(EV)大手テスラは22日、時価総額が1000億ドル(約11兆円)を突破し、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)を抜き、トヨタ自動車に次ぐ世界2位の自動車メーカーに躍り出た。テスラの株価は昨年7~9月期決算が予想外の黒字に転換したことや、中国新工場と新モデルの計画が予定より早く進んでいるとの発表が好感され、過去3カ月で2倍強に上昇している。

 テスラの株価は22日の通常時間帯の取引で一時8.6%高の594.50ドルと、取引時間中の最高値を更新。これに基づく時価総額は約1072億ドルと、VWの994億ドルを超えた。

 テスラの時価総額が数カ月の間、1000億ドル台で推移すれば、マスク最高経営責任者(CEO)は巨額の報酬を手にできる。同CEOは2018年の株主総会で、テスラの時価総額が1000億ドルを上回り、その水準が一定期間持続する場合、約3億4600万ドルのストックオプション報酬を受け取ることを認められた。

 独ベルギッシュ・グラートバッハ応用科学大学自動車研究センターのシュテファン・ブラッツェル所長は22日のリポートで「テスラにはEVやコネクティビティー(つながるクルマの分野)で高度の革新的強みがあり、それが高い時価総額につながっている」と分析。これに対し、従来型自動車各社が比較的低い時価総額にとどまっていることついては「迫り来る業界シフトを乗り切れるかどうかをめぐる不確実性と関係がある」と指摘した。

 アナリストの間では中国事業の拡大などへの期待から、年初から同社の目標株価の引き上げが相次いでいる。ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブズ氏は22日、目標株価を370ドルから550ドルに引き上げた。ジェフリーズのフィリップ・ウショワ氏も目標株価を400ドルから600ドル、ドイツ銀行は290ドルから455ドルにそれぞれ引き上げた。

 エイゴン・アセット・マネジメントの元CEOで個人としてテスラ株に投資しているゲーリー・ブラック氏はテスラの売り上げが25年までにVWを上回ると予想している。また、今年のテスラの販売台数が少なくとも55万台になるとみており、「現在のコンセンサス予想は需要を過小評価している」と指摘した。(ブルームバーグ Dana Hull、Christoph Rauwald)

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