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補正予算30日成立へ 参院予算委で質疑 首相、案里氏1・5億円「報告ない」 

 安倍晋三首相は29日の参院予算委員会で、昨年7月の参院選前に自民党の河井案里参院議員側に党本部が計1億5千万円を入金したことについて「報告は受けていない」と述べた。「党総裁として各選挙区の活動、党勢拡大の状況について報告を受け、必要な指示をしている」と説明したが、政治資金の運用については「執行部に任せており、個別には承知していない」と述べた。

 赤羽一嘉国土交通相はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備地域の認定について、第三者による有識者委員会を設置し、審査過程の公表などを行うよう基本方針に書き込む考えを明らかにした。自民党議員が逮捕される汚職事件も発生する中、政府として公正さと中立性を確保する狙いがある。

 菅義偉官房長官は首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿に関する再調査に関し「(名簿が)ないということが明快であり、調査しない」と述べた。

 参院予算委は経済対策を盛り込んだ令和元年度補正予算案の審議を行い、30日も続行する。同日中に与党などの賛成多数で可決し、本会議で成立する見通しだ。

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