海外情勢

英、市場アクセス継続要求 EUは却下 ロンドン金融街懸念

 欧州連合(EU)は、金融サービス企業のアクセス継続をめぐる英国政府の要求を速やかに却下した。英政府はEU離脱後もロンドン金融街が欧州単一市場内で業務を継続できるよう求めていた。

 英国とEUは3月から将来の通商関係について交渉を開始する。英財務省はこの交渉方針の草案で、恒久的な「同等性評価」に基づく金融サービス企業のEU市場アクセスを要求した。10日にこの草案をジャビド財務相が公邸に持ち込んだ際、草案の一部が写真に撮られた。

 EUのバルニエ首席交渉官は11日に仏ストラスブールの欧州議会で、EU離脱後の英国は「金融サービスで全般的、かつ無期限のアクセスを失う。これに関して、英国の一部の人々は虚言を弄(ろう)するのをやめるべきだ」と言明。EUは金融サービスのアクセスについて「制御を続け、自ら決定を下せる裁量権を維持する」と述べた。

 英国とEUの通商交渉では、ロンドン金融街のEU市場アクセスが主な争点となる見通しだ。ロンドン金融街の銀行は、EU域内で自由に営業できる「パスポート」を失うことを懸念している。(ブルームバーグ Jess Shankleman、Ian Wishart)

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