海外情勢

フィリピンの米軍地位協定破棄、トランプ米大統領「気にしない」

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は12日、ホワイトハウスで記者団に、フィリピンのドゥテルテ政権が同国内の米兵の法的地位を定めた訪問軍地位協定(VFA)の破棄を通告したことに関し、「連中がそうしたいのなら別に構わない。多額のカネが節約できる」と述べた。

 地位協定の破棄をめぐってはエスパー国防長官が11日、南シナ海などでの中国の覇権的な行動を念頭に「米国と地域の同盟諸国が中国に国際的規範を守るよう求める中、誤った方向に向かうものだ」とし、遺憾の意を表明していた。

 しかし、トランプ氏は「私の見方は他の人たちとは異なっている」と語り、意に介さない構えを強調。米比関係については比国内を拠点とする過激組織「イスラム国」(IS)系武装組織の掃討で米国が協力してきたと指摘し、ドゥテルテ氏との関係も「非常に良い」とした。

 米政策研究機関「ヘリテージ財団」のウォルター・ローマン研究員は「米比関係は深化しており、問題はいずれ是正される」と語り、影響は限定的との見方を示しつつ、米比は中国の脅威をにらんで連携を進めた方が「理にかなっている」と訴えた。

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