海外情勢

米上院公聴会で4人が新型肺炎について証言 「未知の領域」で専門家作業

 米上院厚生教育労働年金委員会は3日、新型コロナウイルスに関する公聴会を開き、国立衛生研究所(NIH)や食品医薬品局(FDA)などから4人の当局者が証言した。米国内で感染者・死者が増える中、上院議員らは検査キットの入手可能状況や治療薬、ワクチンの開発について問いただした。

 同委の民主党トップでワシントン州選出のマリー上院議員は、これまでのトランプ政権の対応は「受け入れ難い」と述べ、「これを封じ込めることが極めて重要だ。米国民はあなた方が完全に透明であると信頼できるのか」とただした。同州では新型コロナウイルス肺炎による死亡の報告が相次いでいる。

 証言した4人はトランプ大統領のツイートや声明と矛盾することになっても米国民に真実を話すと約束した。

 NIH傘下の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、中国で発生した新型コロナウイルスが6大陸に広がり、保健専門家は「未知の領域」で作業していると指摘。当局者は準備を整えながらも過剰反応は避けることでバランスを保とうとしていると説明した。

 ファウチ所長はさらに、既に感染した患者向けの治療薬開発と、一般向けのワクチン開発ではスケジュールが異なると述べ、ワクチンの開発には「しばらく時間がかかる」とした。

 FDAのハーン長官は、企業が検査キットの生産に取り組んでおり、各500回の検査が可能なキット2500個が週末までには出荷可能になるとの見通しを示し、最大100万の検査を行える能力を研究所に与えるだろうと述べた。(ブルームバーグ Daniel Flatley、Jeannie Baumann)

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