海外情勢

米企業が新型肺炎で自衛策 グーグルも開発者会議中止、フォードは出張禁止

 新型コロナウイルスの感染が広がりつつある米国では、企業が自衛策に乗り出している。

 米アルファベット傘下のグーグルは5月に予定していた主要開発者会議「I/O」の開催を中止した。新型コロナウイルス感染拡大への懸念を理由に挙げた。

 I/Oには例年、グーグルの各種サービス向けのアプリやウェブサイトを構築する開発者が世界中から多数集まる。ブルームバーグが確認した参加者向けの電子メールによると、グーグルは参加者に返金し、オンラインでの会議開催方法を検討するという。同社は2日にも、4月に予定していたクラウド技術関連の年次会議「クラウド・ネクスト」について同様の判断を下している。

 IT業界では米フェイスブックが既に年次開発者会議「F8」の中止を決定、米マイクロソフトも比較的規模の小さな会合を中止している。2月には世界最大級の通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」が中止され、3月開催予定のゲーム開発者会議「GDC2020」も取りやめとなった。

 一方、米アップルの開発者向け会議「WWDC」は例年6月に行われるが、今年の開催についてまだ発表していない。開発者とユーザーを自社プラットフォームにつなぎ留める必要のあるIT各社、業界にとって、これらの会議は非常に重要だ。

 出張禁止の動きも広がっている。ブルームバーグが確認したグーグルのルース・ポラット最高財務責任者(CFO)が送ったメモによれば、同社は2日、「重大な」事態を除く出張を全て禁止し、現在海外にいる従業員に可及的速やかな帰国を要請した。

 IT業界以外にも米フォード・モーターは3~27日まで国内外の出張を全面的に禁止したほか、中国の従業員2人が新型コロナウイルスに感染したのを受け、航空機での出張を全面的に禁じた。

 関係者によれば、米銀JPモルガン・チェースは国内オフィスが閉鎖されるような事態に備える危機管理計画の一環として、数千人の行員らに在宅勤務の指示を出したという。(ブルームバーグ Gerrit De Vynck、Adveith Nair)

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