海外情勢

欧州中銀、量的緩和を拡大 マイナス金利は据え置き

 【ロンドン=板東和正】欧州中央銀行(ECB)は12日、理事会を開き、国債などを購入し市中に資金を供給する量的金融緩和政策について、今年末までに1200億ユーロ(約14兆円)の資産を追加購入すると決めた。新型コロナウイルスの感染拡大による欧州経済への悪影響を防ぐため、追加金融緩和に踏み切った。

 2019年11月に就任したラガルド総裁の体制下で追加緩和は初めて。欧州連合(EU)加盟国の民間銀行が中央銀行に余剰資金を預ける際の金利「中銀預金金利」については現行のマイナス0・5%で据え置くことを決めた。ラガルド氏は12日の記者会見で、新型コロナについて、ユーロ圏経済の成長見通しへの「大きな衝撃」とした上で「一時的であっても、経済活動に著しい影響を及ぼす」と指摘した。

 ECBは昨年9月、米中貿易摩擦の影響で減速したユーロ圏の景気に対応するため、2018年末にいったん終了していた量的金融緩和策を再開することなどを決めていた。

 新型コロナの経済影響をめぐっては、米連邦準備制度理事会(FRB)が3日、主要政策金利を0・5%引き下げて年1・0~1・25%とすると決定した。英中央銀行イングランド銀行(BOE)も11日、年0・75%に設定していた政策金利を緊急に0・5%引き下げ、0・25%にすると発表し、ECBも追随するとみられていた。。

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