国内

首相記者会見全文(9)「雇用維持と事業継続を最優先に対応」

 --経済対策はどういうものをイメージしているのか。いつごろからその対策は利用可能になるのか

 「あの、景気の悪化について懸念が高まっています。例えば、観光関係の方々、飲食店等々の方々がですね、急速にこの状況が悪くなっているということはわれわれも承知をしております。その中で仕事がなくなるという状況に直面をしておられる方々もたくさんおられます」

 「そうなりますと、この電気料金など公共料金の支払いすら難しいという方々も出てこられることがですね、懸念をされるわけであります。そしてまた所得が大きく減少するなどによってですね、そうした不安を感じておられる皆さまへの手当てについてですね。速やかに検討していきたいと考えています」

 《司会》『では最後に1問とさせてもらいます。手短にお願いします』

 --学生の就職について。新型肺炎の影響で内定取り消しや入社延期の不安など、来月から社会に出ようとする多くの学生の皆さんが不安を抱えている。政府はこうした不安や懸念に対して、どのように今後対応していくのか

 「あの企業においてですね、今の状況を踏まえて、新卒者の採用について見直しの動きがあるということは承知をしております。しかし、この段階においてですね、採用見直しをしなければいけないというのは企業においてもよっぽどの状況に立っているんだろうなと思います。まさにそういう状況になって企業としても大変苦渋の判断をしなければならない」

 「もちろんその中で、学生の皆さんにとってはですね、大変なショックであろうと、動揺もしておられるだろうと思いますが、この社会人としてのスタートラインに立つ人生の節目に、こうした事態に直面した学生のみなさんの痛みについては、これはもう察するに余りあるものであります」

 「3月13日には経済団体等を通じて企業の方々に新卒の採用内定者の取り扱いについて、特段の配慮をお願いをしたところであります。まぁ、一度決めた学生の採用を見直す企業の中には事業活動を縮小せざるを得ないといった厳しい事情を抱えているところもあるだろうと考えられるわけですが、政府としても、雇用の維持と事業の継続を当面、最優先に全力を挙げて対応しているところでありますが、支援を講じております」

 「新規採用に協力をしていただいた企業にはですね、雇用調整助成金の特例により、支援の手立てを講じたところでありますが、これは6カ月間雇用していなければ、今まではですね、仕組みとして、手当てを打つことができなかったのでありますが、新入社員の方にも適用をされるようにしたところでありまして、そうした対応もしっかりとやっていきたいと考えています」

 「そうした手立てを講じたところでありますが、学者の皆さんの前途も考慮して今はですね。何とか予定された採用を実践をしていただきたいと、われわれは考えておりますけれども、こうした支援をしていく考えであります。学生の皆さんにはいろいろと不安を感じておられるでしょうが、政府としてもできる限りのお手伝いをさせていただきたいと、こう思っているところでございます」

 「まぁ企業側にもぜひしっかりと取り組んでいただきたいと考えています。あの経済においてですね、何といっても、政治の最大の使命は、雇用を確保することであります。われわれもそれをこの7年間、最大の命題として取り組んできたところでありまして、今この厳しい難関においてもですね、とにかく雇用を守る。守り抜くという決意で、あらゆる手段を講じていきたいと考えています」

=(10)に続く

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