海外情勢

中国の小売売上高、初のマイナス 新型コロナ直撃で20.5%急減

 【北京=三塚聖平】中国国家統計局が16日発表した今年1~2月の主要統計によると、消費動向を示す小売売上高は前年同期比20・5%減と大幅な悪化となった。小売売上高の伸びがマイナスとなるのは、統計局のホームページで記録を確認できる2000年以降で初めて。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの影響により、主要統計は軒並み大幅なマイナスに落ち込んでいる。

 小売売上高は、昨年12月(8・0%増)から急激な悪化を見せた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、店舗の営業停止が長期化したことが直撃した。飲食が前年同期比43・1%減となった。

 一方、工業生産は13・5%減だった。昨年12月(6・9%増)から悪化して過去最低を更新した。中国当局が春節(旧正月)休暇の終了後も休業を求めたほか、操業再開後も人手不足で稼働率が上がっていないことが響いたとみられる。自動車は4割減となっている。

 企業の設備投資を含む固定資産投資は24・5%減だった。昨年1~12月(5・4%増)から急減速し、過去最低の水準となっている。新型コロナウイルスの影響で工事も止まっており、道路や鉄道などのインフラ投資は30・3%減だった。

 統計局は「新型肺炎の感染状況が経済運営に若干大きな衝撃をもたらした」と指摘。その上で「総合的に見て、疾病の影響は短期的かつ外在的で、コントロール可能だ」との見方を強調している。

 中国では春節の時期が毎年ずれるため、統計局は主要統計にぶれが生じないように1、2月のデータを合わせて発表している。今回は、新型コロナウイルスの影響を反映した初めての主要統計の発表となる。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus