海外情勢

大統領選は「新型コロナの選挙」に、100年前にもウイルスと重なったケース (1/2ページ)

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 米国でも新型コロナウイルスの感染者が増える中、11月3日の米大統領選に向けた影響が議論され始めている。トランプ米大統領の新型コロナへの対応をめぐり、野党・民主党候補は激しく批判。また、感染リスクを防ぐため、今後集会などの開催中止が相次ぐ可能性もあり、各候補の選挙活動にも波及する恐れがある。(ニューヨーク 上塚真由)

 米CNNテレビによると、7日現在で米国で少なくも19人が死亡、感染者は440人超となっている。感染者は東海岸と西海岸に集中しているが、現在、米国内の検査キットが不足している状態で、検査対象が広がれば感染確定者数はさらに増えるとの観測も出ている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国では6日、「観客の健康と安全のため」として大規模イベントの中止決定が相次いだ。南部フロリダ州で今月予定されていた音楽祭「ウルトラ・ミュージック・フェスティバル」(UMF)や、南部テキサス州の映画、音楽、デジタルテクノロジーの複合祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」(SXSW)などが中止となった。米紙によると、米プロバスケットボール(NBA)が全チームに無観客試合の準備をするよう通達するなど、スポーツ界も対策に入っている。

 こうしたイベントに加え、関係者が懸念するのは4年に1度開催され、祭りのように盛り上がる大統領選への影響だ。首都ワシントン近郊で先月26~29日に開かれた「保守政治行動会議」(CPAC)年次総会の出席者1人が、新型コロナに感染していたことが判明。総会にはトランプ氏やペンス副大統領らも参加していたが、その出席者とは接触がなかったという。

 民主党の候補指名争いは3月に勝負どころとなる予備選が続き、コロナウイルス拡大による影響が出始めている。非常事態宣言を出した西部ワシントン州は10日に予備選を行うが、同州民主党は7日に予定していた資金集めパーティーを中止。同州はコロナウイルスによる死者が10人を超えており、知事が大規模集会の中止を呼び掛けていた。また、3日の「スーパーチューズデー」で予備選が行われたカリフォルニア州では、サクラメント郡の選挙事務員10~15人が「公共の場所への不安」を訴え、予備選の仕事に携わることを取りやめたと地元紙に報じられた。

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