海外情勢

印に英王室御用達の治療院 アーユルベーダで癒やしやストレス解消

 インド南部ベンガルール(バンガロール)に、英国王室御用達のアーユルベーダ治療院がある。アーユルベーダは3000年以上の歴史を持つというインドの伝統医療。美容やストレス解消などのため世界中から癒やされに来る人が後を絶たない。

 多くのIT企業が集まるベンガルールのホワイトフィールド地区。高層マンションが立ち並ぶ先に、緑に囲まれた一角がある。木の扉を開くと手入れの行き届いた広い庭が目に入った。

 2003年にオープンした「SOUKYA(ソウキャ)」は、東京ドーム約2.5個分の敷地に治療院や宿泊施設、食堂などを備えたアーユルベーダの総合施設だ。施術を行うセラピスト40人と医師が常駐。使用するハーブの多くは敷地内で栽培している。

 年間の利用客は600人ほどで大半が2週間以上の長期滞在者。昨年11月には英国のチャールズ皇太子が訪れ、カミラ夫人もこれまで6回訪問。映画ハリー・ポッターシリーズ出演で知られる女優、エマ・トンプソンさんらセレブも足を運ぶ。

 院長のイサック・マタイさんは「体の毒素を抜くのがアーユルベーダ。ビジネスなどでストレスを抱えている多くの人たちに、リラックスを感じてほしい」と話す。医師の診察を受けて施術台へ横になると、3人の男性セラピストが肌にハーブとオイルを染み込ませてきた。ハーブを煎じた香りとオイルの温かさが眠りを誘い、施術後は体が軽くなった気がした。

 料金は施術や食費など込みで1泊600ドル(約6万6400円)から。1泊1万ドルのスイートルームもある。施術を体験した現地在住の主婦、野坂瑠美さんは「日本にはないハーブも多く、施設もきれいで心地よかった」と満足げだった。(ベンガルール 共同)

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