海外情勢

米「戦時国債」発行検討 コロナ対策費捻出へ「今が売る時」

 クドロー米国家経済会議委員長は6日、新型コロナウイルスの悪影響を和らげる経済対策の費用を賄うために「戦時国債」の発行を検討していることを米CNBCテレビで明らかにした。米連邦準備制度理事会(FRB)が再導入した事実上のゼロ金利政策による低金利環境を活用し、国債増発で資金を調達すべきだとの認識を示した。

 クドロー氏は、戦争など非常事態に伴って発生する巨額の支出の財源に充てる「戦時国債」発行を「素晴らしい考えだ」と強調した。家計や企業を支援する資金を捻出するために「今が国債を売るべき時のように思う」と語った。

 米政府は新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い景気が悪化しているため、経済対策を3回にわたって実施。3月下旬に成立した第3弾では家計への現金給付や企業融資を盛り込み、2兆2千億ドル(約240兆円)に上る過去最大規模の経済対策となった。トランプ政権や野党民主党は第4弾として巨額のインフラ投資などを検討している。(共同)

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