海外情勢

武漢の正常化なお遠く ロックダウン解除 住民ら移動に慎重

 新型コロナウイルスの感染例が最初に報告された中国湖北省の武漢市は現地時間8日、移動制限を正式に解除し、1月23日から続いたロックダウン(都市封鎖)が終了した。健康状態など条件が残るものの、移動の自由が高まる。

 国営中央テレビ(CCTV)によると、制限解除初日に武漢を離れる電車の切符を持つ人の数はおよそ5万5000人に上る。ウイルス感染拡大前には年2400万人の乗客に対応していた市内の国際空港では武漢発の航空便が再開し、中国全土の職場に戻ることができる。市外に出かける高速道路の料金所では車の待ち行列が発生した。

 この日の武漢市の進展は、パリやニューヨークなど現在ロックダウン実施中の世界の都市に希望を与えるものだ。だが複雑に入り組んだ規制やウイルス感染再燃への不安が残る中、多くの人々がどこにも行けず、外出する気にもなれない様子は、ロックダウン解除後も正常化への道のりが遠いことを示している。

 個人が自由に移動するには健康状態を証明する「緑色のコード」を持続する必要がある。訪れたショッピングモールで後から感染者が確認されたらコードは黄色に変わり、新たに2週間自宅隔離になる。そのため、住民らは依然、行きつけの場所や習慣に戻ることに慎重だ。(ブルームバーグ Sharon Chen、Claire Che)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus