国内

G20、政策総動員を確認 途上国の債務猶予で合意

 先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁は15日、テレビ電話会議を開き、新型コロナウイルスの大流行への対応を協議した。共同声明を採択し、世界経済の危機を克服するため「全ての利用可能な政策手段を用いる」と表明した。資金流出に直面する途上国向け支援では債務の返済猶予で合意した。

 日本からは麻生太郎財務相と日本銀行の黒田東彦総裁が出席し、事業規模108兆円の経済対策を策定したことを報告。G20首脳は先月の会合後の声明で「5兆ドル(約550兆円)超を世界経済に投入する」と表明しており、各国は対応を急いでいる。

 国際通貨基金(IMF)は14日、世界経済見通しで、2020年の成長率予測をマイナス3・0%に下方修正。1929年の大恐慌以来で最悪の景気後退になる可能性を指摘した。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus