海外情勢

FRB、手元なお2500億ドル 景気対策法の最大資金

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、2兆3000億ドル(約250兆円)に上る前例のない規模の融資プログラムを打ち出した。それでもなお、新型コロナウイルス感染拡大封じ込めのための活動休止を米経済が乗り切れるよう、支援の総力戦とも言える政策対応が尽きることはなさそうだ。

 その理由は、先に成立した景気対策法に盛り込まれた最大4540億ドルの元手資金のうち、40%程度しか活用していないためだ。今回、この約40%の部分は中小企業や州・地方政府、金融市場の高リスク分野の支援に振り向けられた。

 今後も残りの約2500億ドルをてこに、最大でその10倍もの規模まで既存プログラムの拡充や新たなプログラムの創設につなげることができる仕組みで、財務省がこの資金を別途使うことがなければ、既存のファシリティーで予期せぬ損失が生じた場合でも、そのカバーに利用することが可能だ。ブルッキングス研究所主催のウェブキャストイベントで講演したパウエルFRB議長は「主に議会と財務省による資金的裏付けで利用可能になったこうした貸し付けの権能を前例のない規模まで運用していく」との方針を示した。(ブルームバーグ Rich Miller、Christopher Condon)

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