海外情勢

米、中小支援増額合意「近い」 民主党指導部と財務長官が見通し

 米民主党指導部とムニューシン米財務長官は19日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている中小企業の支援を目的とした融資プログラムの増額と、病院支援で合意に近づいていると述べた。

 ムニューシン長官はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、上院で20日、下院で21日に合意案が通過し得ると期待していると語った。ペロシ下院議長は具体的な日程に言及しなかったものの、合意は「近い」と述べた。

 トランプ大統領はその後、19日夜のホワイトハウスでの記者会見で中小企業と病院の支援に言及し、「合意に至る可能性が十分ある」と発言。「熱心な取り組みが順調に進んでいる。明日にも答えが出る可能性がある」と語った。

 上院は20日にプロフォーマセッションと呼ばれる時短審議を予定しているが、そこで法案が通過する可能性は低い。共和、民主両党の指導部は確実に全会一致で承認できるよう全上院議員に連絡する必要があるほか、同セッションでは通常、法案テキストがまず配布される。上院での次回の通常審議は23日の予定。

 ムニューシン長官によると、現在、中小企業を支援する「給与保証プログラム(PPP)」の3000億ドル(約32兆3400億円)増額が主として議論されている。同長官はPPPに加え、経済的損害災害融資(EIDL)の500億ドル増額も提案した。

 上院共和党指導部の補佐官によると、マコネル共和党上院院内総務は19日午後、共和党上院議員の電話会議を開いた。トランプ大統領やムニューシン長官、メドウズ大統領首席補佐官も会議に参加したという。

 マコネル、ムニューシン両氏は、民主党が求めている州・地方自治体支援とフードスタンプ(食料配給券)について、次の包括的経済対策には盛り込まれないとあらためて述べた。

 民主党のシューマー上院院内総務はCNNとのインタビューで、中小企業支援増額の合意枠組みがまとまることを期待していると語った。上院のカシディ議員(共和)とメネンデス議員(民主)は19日、現在検討されている包括的経済対策の一環として州・地方自治体向けの5000億ドル支援を提案した。(ブルームバーグ Billy House、Daniel Flatley)

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