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首相記者会見全文(6)「国民の健康と命、暮らしや雇用を守り抜く」

=(5)から続く

 「この中にあっても大切なのは、やっぱり3つの密を徹底的に避けながら新しい生活様式を作っていくことだろうと思います。先ほども申し上げましたが、社会経済活動を回復しながら、同時に感染を抑えるという大変難しい対応になりますが、みんなでこの対応をしながら、さまざまな基準についてお示しをしております。各業界団体においても、それぞれガイドラインを作ることにご協力をいただいております。そうしたものをしっかり生かしながら対応していきたいと思っています」

 「そして、私の責任とは何かということでありますが、私の責任とは、まずは何といっても国民の健康と命を守り抜いていくことであり、そして暮らしや雇用を守り抜いていくことであります。しっかりとその責任を私は果たしていく決意と覚悟であります。そして国民のみなさまとともに、新しい日常を作り上げていきたいと思っています。その点においても責任を果たしていきたいと思います。同時の今後の感染、再び拡大をしていくということに備えまして、その危険性に備えまして、医療提供態勢や検査態勢の整備など国として責任をもってしっかりと果たしていきたいと思います」

--令和2年度第2次補正予算案について、学生の支援策や臨時交付金、家賃補助などの具体的内容や規模は。検察官の定年を延長する検察庁法改正案には、三権分立や恣意(しい)的な人事の懸念がある。政治の信頼を保つため、成立をいったん見送る考えはないか。東京高検の黒川弘務検事長が検事総長に就く是非をどう考えるか

 「まず初めに(2次補正の)規模については、まさに今日この後の政府対策本部で編成作業について指示をします。その中で当然、規模も出てくるわけでございまして、今この場で規模をお答えすることはできませんが、当然、政府としてもしっかりとこの状況に対する規模感をもって編成していきたいと思います。今まさに与党においてもいろいろなご議論をいただいておりますし、野党の皆さまの考えもうかがいたい」

 「その際、先ほど申し上げた雇用調整助成金についても上限の課題がありました。それを世界で最も手厚いレべル、1日1万5千円まで特例的に引き上げていきたいと思っております。またアルバイトによって学生生活を支えている学生さんたち、大変厳しい状況だと思います。そういう皆さんに対する対応や家賃支援、あるいは先ほど最初に触れましたが中小・小規模事業者に対する一層の支援や、あるいは中堅企業や大企業に対する下支え等も今や必要な状況になっている。そういうことも含めですね、安心できる規模で編成をしていきたいと思っています。また、これまで支援が遅い、届かないという厳しいお叱りもいただいております。その状況を真摯(しんし)に受け止めながら、なんとしてもそうした状況を目詰まりを解消し、よりスピーディーにお届けするようにこれからも全力で取り組んでいきたいと思っています」

 「また検察庁法の改正についてでありますが、今般、まさに公務員全体の定年延長にかかわることでもあるわけでございますが、政府としてはご承知のように今、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に全力をあげて100%の力を入れて取り組んでおります。一方、国会においてはさまざまな法案ですね。この法律だけではなくて年金等々もあります。さまざまな法案においてですね、国会議員としての、立法府としての役割を果たしていただいていると思っております。その中で、国会のスケジュールについてはまさに国会で皆さんが決めていただいていると思うわけでございますが、検察庁法の改正法案は、高齢期の職員の豊富な知識や経験等を最大限に活用する観点から、一般職の国家公務員の定年を引き上げること等に合わせて検察官についても同様の制度を導入するものであります」

 「そしてそもそも、検察官は行政官であります。行政官でございますから、三権分立ということにおいてはまさに行政、強い独立性を持っておりますが、行政官であることは間違いないんだろうと思います。また、今度は内閣がですね、任命するというのはおかしいじゃないかといわれておりますが、そもそもですね、そもそも従来内閣または法相が行うこととされておりまして、認証官については内閣が行う、それ以外については法相が行うことでございます」

=(7)に続く

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