海外情勢

中国、疑念を深めるジンバブエの石炭火力への投資 日米欧は既に取りやめ (2/2ページ)

 南アを拠点とする「物言う株主」ジャストシェアを率いるトレーシー・デイビス氏は「石炭関連などのプロジェクトへの投資により信用を損なうリスクがこれまでになく高まっている。最終的に資産価値が大きく毀損(きそん)し投資額を回収できなくなる可能性は高い」と指摘する。

 環境保護団体のグリーンピースのデータによると、こうした高いリスクにも関わらず、中国企業と銀行がこれまで投資したアフリカ大陸の石炭関連プロジェクトは少なくとも13件、さらに9件の投資案件が控える。また米ボストン大学国際開発政策センターのまとめでは、2000年以降に中国が実施した世界の石炭プロジェクトへの投資額は、中国国家開発銀行と中国輸出入銀行だけに限っても518億ドルに上る。

 米天然資源保護協議会(NRDC)の国際エネルギー政策部門責任者、ハン・チェン氏は、中国はこの先も環境規制の緩い国を選んで投資し、汚染物質の排出量が多い低コストの設備を使用するとみている。同氏が担当する外資導入の可能性があるアフリカの石炭プロジェクト11件のうち10件に中国の国有企業が絡んでいるという。(ブルームバーグ Antony Sguazzin、Godfrey Marawanyika)

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