国内

チャーター5便で8000万円 中国・武漢からの邦人退避

 新型コロナウイルス感染症が発生した中国湖北省武漢市から滞在邦人らを退避させるため、日本政府が1、2月に派遣したチャーター機計5便の借り上げ費用が約8060万円だったことが29日分かった。外務省は「緊急性が高いと判断し、武漢へ定期便を運航していた全日空と随意契約した」としている。

 外務省によると、チャーター機は5便とも同額で、1便当たり約1612万円。費用は日本政府が全額負担した。当初、利用者にエコノミークラスの片道正規料金に相当する約8万円の負担を求める考えだったが、自民党の二階俊博幹事長ら与党幹部や野党から異論が相次ぎ、方針転換した。

 チャーター便は、中国が武漢を封鎖したため派遣を決定。1月28日~2月17日に運航し、邦人720人と中国籍の家族ら計828人を羽田空港に運んだ。

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