海外情勢

平和的抗議活動を強制排除 トランプ氏を酷評、共和議員反発

 トランプ米大統領は1日にホワイトハウスの周辺での平和的抗議活動を治安当局が強制排除したことをめぐり、宗教指導者や民主党議員らから厳しい非難を浴びた。共和党の一部からも不支持の声が上がった。

 今年の大統領選挙で再選を目指すトランプ氏の対抗馬となることが確実な民主党のバイデン前副大統領はスピーチで、米国には「リーダーシップが強く求められている」と述べた。

 共和党のティム・スコット、ベン・サス両上院議員は、ホワイトハウスのすぐ北側にあるラファイエット広場に1日に集結したデモ隊を排除するため、催涙ガスやゴム弾などが使用されたことを支持しないと表明した。

 デモ参加者が強制排除された後、トランプ大統領はホワイトハウスからラファイエット広場に隣接する教会を徒歩で訪れ、カメラの前で聖書を掲げた。

 サス議員は声明で「暴動を起こしたり他者の財産を破壊したり、警察に投石したりする権利は誰にもない。しかし、抗議するという基本的で、憲法に保障された権利はある。私は聖書を政治的小道具として扱うような写真撮影のために平和的な抗議を排除することには反対だ」とする考えを示した。

 またバイデン氏は大統領について、「聖書を見せびらかす代わりにそれを開いていれば、われわれは自分自身を愛するのと同様、互いに愛するよう求められていることを学べたはずだ」と語った。

 これとは別にトランプ大統領は2日、「国際的な宗教の自由の推進」に向けた大統領令署名に先立ち、その周知を図るとの名目で首都ワシントン北東部の聖ヨハネ・パウロ2世ナショナル・シュラインを訪れた。

 だが、カトリックのワシントン大司教区のウィルトン・グレゴリー大司教は、同施設が大統領の訪問を受け入れたことについて「非難に値する」と指摘。「自分と意見を異にする場合であっても、全ての人々の権利を守るよう求めているわれわれの宗教的原則に反する形で、カトリック施設がこれほどひどく悪用され、操られるのは当惑させられるものであり、非難されるべきだ」との見解を示した。(ブルームバーグ Justin Sink、Travis Tritten)

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