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横田滋さん死去で家族会見(下)「お父さんのやったことは間違ってなかった」 (3/3ページ)

哲也さん 子供のためならみんな同じだと思う。普通のことをやっていたという心境では。

--これまで北朝鮮の拉致問題を伝えてきた滋さんが亡くなったが、これからも戦っていくという思いをお聞かせていただきたい。

早紀江さん 主人にもこれからも頑張るからねと言ったし、日本という国が放置しないよう、取り返すということだけは、力のある限り頑張っていきたいと思っています。

拓也さん 43年前、姉は叫んでいたと思う。自分の父が亡くなったことを仮に知っていたとして、言葉に言いようがないほどの苦しみを負っていると思う。絶対にあきらめるわけにはいかない。家族会、政府と一枚岩になって戦い続ける。国際社会に訴えることができないような状況だが、コロナが収束していけば国際社会に訴え、人権の観点から北朝鮮を包囲したい。

哲也さん 限られたことしかできないが、政府との連携は重要。若い人へのインタビューを見ていても、(拉致問題を)よく知らない人もいました。日本人全体に認識・認知を広げるのも大事だと思います。

早紀江さん めぐみは未成年だったので、こんな学生が連れていかれたということで取材してもらっているが、拉致というのはみんな同じ。なかなか立ち直れない、拉致事件が何の罪もない人たちが連れ去られたということが、私だったかもしれないと思うことが必要。こんなに大変なことが長年行われ続けたということ。本当に一刻を争う日本の国家の問題だと思っています。

--これまでも対北朝鮮にどうでるかということについて、(家族の)名前の公表でも滋さんと意見が違うこともあったと思うが、その中で滋さんの強さは。

早紀江さん 北朝鮮の内情についてあまり知らなかったが、そういうところで名前を出してとなったときに、苦労してきたものがダメになったら大変だと思ったが、主人は20年間も何もわからなかったことを思えば、進まなかったらダメだという覚悟でやった。世界中が知ることになったことは、お父さんのやったことは間違ってなかったんだなと思います。

拓也さん 私たちは一般人、外交権も警察権もない。氏名を公表してこの問題を前に動かすというのは父の本能的な勘、それがようやくここまで大きく国民、世論の運動としてあと一歩のところまできているので絶対に止めてはならない。横田家の課題ではなく日本の問題として、報道も一枚岩になってほしいです。

哲也さん 報道に名前を出す出さないというのがあって、(実名という)父の意見が良い方向になり、今のようになっている。ただ、北朝鮮は人の命を虫けらよりも低いと思っているので、次の日に殺されていたかもしれない。「帰国したよ」と父に報告できることが、私たち家族の使命であり、日本国民の使命だと思います。

--棺に入れられたのは、めぐみさんのどの写真か

早紀江さん 病室にいつも置いて眺めていたうちの一つで、佐渡でうつした、ピンクのジャケットを着た写真。

拓也さん 正確には写真が写った新聞記事の紙を入れた。

--北朝鮮に求めていきたいことは

拓也さん 亡くなった有本嘉代子さんも「うちだけじゃダメなんだ」と言っていた。政府が認定している方、されていない方も含めて、今も助けを待っている。全拉致被害者の即時一斉帰国、この方針がぶれないように引き続き日本政府に強く働きかけていきたい。

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