海外情勢

米食品加工施設、食肉以外でも集団感染多発 60カ所・1000人超す

 新型コロナウイルスの集団感染が食肉以外の米食品加工施設でも多発していたことが、環境保護団体EWGの調査で明らかになった。そうした施設の数は少なくとも60カ所に上り、感染者は1000人を超えるという。

 連邦政府機関によるデータの報告がないことから、EWGが地元メディアの報道を基にまとめた。

 主要農業地帯であるワシントン州ヤキマ郡は米西海岸で1人当たりの感染率が最も高い。密な空間でリンゴをはじめとする食品の処理・加工が行われることが多い場所だ。

 ヤキマ郡の果物生産業者ボートン・アンド・サンズで選果作業員としてパート勤務するポーラ・ザンブラーノさんは、「職場では新型コロナへの備えがなかった。話題にならなかったし、知らなかった」と話した。4月に施設内で感染が起き、心配のあまり3週間出勤しなかったが、その後は生計維持のためやむなく職場に戻ったという。

 ボートン・アンド・サンズのオーナーで事業運営担当ディレクターのジョン・ボートン氏と、事業開発担当ディレクターのエリック・ボートン氏に電話でコメントを要請するメッセージを残したが、返答は得られていない。

 ヤキマ郡のケースはEWGの数字がほぼ間違いなく過小評価であることを示すヒントになる。

 ワシントン州で法務サービスを提供する非営利団体コロンビア・リーガル・サービシズがヤキマ郡の衛生当局に事業主別の感染件数の情報開示を要請したところ、6月2日時点で23の果実関連施設において470件の感染との結果が得られたという。先のEWGによるリストでは、ヤキマ郡は施設1カ所で31件のみとされていた。(ブルームバーグ Mike Dorning)

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