国内

5月の輸出、28・3%減 コロナ影響、自動車不振

 財務省が17日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、新型コロナウイルスの感染拡大で輸出は前年同月比28・3%減の4兆1848億円となり、リーマン・ショック後の平成21年9月(30・6%減)以来、10年8カ月ぶりの下げ幅を記録した。いち早く経済活動を再開させた中国向けは下げ幅が縮小しており、欧米の経済再開が本格化する6月以降は輸出が回復に向かう可能性がある。

 輸入は5兆182億円で26・2%減と21年10月(35・5%減)以来の下げ幅。原油安でエネルギー関係の輸入が伸び悩んだ。輸出から輸入を差し引く貿易収支は8334億円の赤字で、2カ月連続の赤字だった。

 中国向けは輸出が1兆1262億円で1・9%減。ただ下げ幅は3月(8・7%減)、4月(4・0%減)と2カ月連続で半減しており、回復の兆しがみられる。輸入は2・0%減の1兆5113億円だった。

 米国向けは、輸出が自動車関連の低迷で50・6%減の5884億円となり、21年3月(51・4%)以来の減少幅。輸入も5782億円で27・5%減少した。

 明治安田総合研究所の 小玉祐一チーフエコノミストは「6月以降は欧米の経済再開で反動増がみられるだろう」と指摘する。ただ、中国で新規感染者が再び増加に転じるなど感染拡大の不安は残り、貿易を含む経済活動は頭打ちになりそうだ。このため、小玉氏は「反動増が一巡した後、輸出の回復は鈍い状態が続く」と分析している。

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