海外情勢

投資銀業務は在宅なじまず ABNアムロ、少人数単位で職場復帰

 オランダの銀行大手ABNアムロは、欧州の新型コロナウイルス感染が下火となる中で、アムステルダム本社を厳格な安全指針に沿って再開させるため、少人数グループによる試験的な職場復帰を開始した。

 同行の担当者によれば今月に入り、ディーリングルーム勤務のマーケット担当と財務省証券担当バンカー約40人、別のビルを拠点とするセキュリティー担当20人で構成するパイロットグループの職場復帰をスタートさせた。

 同行は最初のトライアルが順調なら7月初日から段階的に本社オフィスを再開する準備を進めており、出社人数をさらに増やすとクライシスチームマネジャー、ジョン・フォルセレド氏が電話インタビューで明らかにした。

 同氏によれば、在宅勤務があまり容易ではなく、オフィスの方が生産性が高まる投資銀行バンカーをパイロットグループに入れることを決めた。「債券発行業務などを例に考えると、犬の鳴き声など余計な邪魔やインターネット接続の不調といったリスクを最小限に抑えることが重要だ」と同氏は説明した。

 行員同士の感染リスクを最小化する対策として、フロアの矢印で歩行者を一定の通路に誘導し、デスクのグループごとに消毒液を置く。さらに1.5メートルの距離を確保するため、デスクの約3分の2に着席を禁止する赤いステッカーを貼るほか、ランチも食堂で取らず、移動サービスがデスクかその近くに届ける。

 「1.5メートルのルールをしばらく続ける予定だ。オフィスのデスクの40%しか使えない状態が少なくとも数カ月、恐らくもっと長く続くことになる」とフォルセレド氏は語った。

 ABNアムロは、パイロットグループのバンカーが散発的に顧客と会えるよう換気が十分な特別ルームを指定し、入室可能な最大人数を示す。可能な限り少人数での会合を勧めている。(ブルームバーグ Ruben Munsterman)

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