国内

交通機関、接触者追跡…プロ野球の観客動員に課題も

 プロ野球の12球団代表者会議が22日、オンライン会議で開かれ、7月10日以降の観客を入れた場合の対応などを協議した。球場内の衛生管理に加え、観客情報の把握、球場周辺の混雑なども課題となる。

 政府の指針では7月10日以降、5千人か収容人員の50%を上限に観客を入れることを容認。8月1日をめどに上限人数を撤廃する方針が示されている。具体的な人数は早急に詰めるが、斉藤惇コミッショナーは「各球場のある地方自治体や保健所の了解が必要。(収容人数に)少しばらつきがあるかもしれない」とし、感染者の状況により地域差が出る可能性を示した。

 日本野球機構(NPB)は有観客時の対応をまとめたガイドラインを作成中。各球団はサーモグラフィーやアルコール消毒液を確保し、観客の感染予防対策の準備を整えている。観客に感染者が出た際の濃厚接触者追跡システムについては今後、検討していく。

 球場外での対策も不可欠だ。試合前後は交通機関が混雑し、試合終了後に観客が近くの飲食店に立ち寄り、「3密」が生まれる可能性もある。斉藤コミッショナーは「周辺のサービス施設の打ち合わせも考えていかないといけない」と述べた。

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