海外情勢

新興国市場資産が大幅高か 4~6月期、暗い景気見通しに相反

 新興国市場はこれほど暗い経済状況に直面したことがほとんどないにもかかわらず、資産価格が4~6月期(第2四半期)に約10年で最大の上昇となる見通しだ。

 新興国株の指標であるMSCI新興市場指数とドル建て新興国債は、このままいけば四半期ベースで世界的な金融危機からの回復期だった2009年以来の大幅な上げとなる。世界で広がる中央銀行の景気刺激策がリスク選好姿勢を支えている。

 新興国通貨はここ3カ月で約2%上昇。インドネシア・ルピア、ロシア・ルーブル、コロンビア・ペソの上げが目立っている。国際金融協会(IIF)の6月24日のリポートによると、20年の早い時期に過去の危機時を上回る資本流出となった後、資本の流れは「緩やかな回復」を示している。

 こうした動きは悲観的な景気見通しと相反する。特に新型コロナウイルスの感染拡大が制御不能になる恐れがある中南米や南アジア、アフリカ諸国はそうだ。

 国際通貨基金(IMF)の最新の世界経済見通しによると、中国は今年、辛うじてプラス成長になると見込まれているものの、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ共和国の見通しはそれぞれ8%以上のマイナス成長に下方修正された。(ブルームバーグ Michelle Jamrisko、Netty Idayu Ismail)

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