海外情勢

メキシコ大統領が米との経済関係優先を明言 トランプ氏と会談

 トランプ米大統領は8日、訪米中のメキシコのロペスオブラドール大統領とホワイトハウスで会談した。

 トランプ大統領は貿易や移民問題、麻薬対策における両国の連携を強調。「両国の関係はかつてなかったほど緊密になっている」と述べ、「この関係をさらなる高みに導いていく」と表明した。

 これに対し、ロペスオブラドール大統領は、イデオロギーの違いはあるものの、米国は尊厳を持ってメキシコを処遇していると指摘。訪米の是非をめぐっては国内で激しい議論があったとも述べた。

 今回の首脳会談は北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」の発効を記念することを意図していたが、カナダのトルドー首相は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に参加を見送った。

 ロペスオブラドール大統領の就任後初の外国訪問となる今回の訪米には、資産家のカルロス・スリム氏らが同行している。

 訪米にはロペスオブラドール大統領の政治的計算が反映された。同大統領の上級顧問らが、11月の米大統領選でトランプ大統領が再選を果たせなかった場合、訪米は逆風になりかねないと懸念する中、ロペスオブラドール大統領は昨年6000億ドル(約64兆円)規模だった米国との経済関係維持を優先させると明言した。(ブルームバーグ Justin Sink、Eric Martin)

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