海外情勢

米政府、留学ビザ規制を取り下げ 方針転換

 米政府は14日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い大学などで秋学期の授業が全てオンラインで行われる場合、留学生に査証(ビザ)発給を認めないとする規制強化措置を取り下げた。措置を巡り提訴があった東部マサチューセッツ州の連邦地裁が明らかにした。

 方針転換の理由は不明だが、多くの州や大学が規制強化に反発し、中止を求めて政府を提訴する動きが広がっていた。日本人学生を含む多数の学生に影響が出ると懸念されていた。

 規制強化措置は6日に政府が発表。留学先の大学や高校が秋学期の全授業をオンラインで行う場合、ビザを発給せず入国も認めない内容で、既に米国に滞在している留学生に対しては、対面授業を実施する学校に転校するか出国するよう求めた。

 これに対し、米ハーバード大とマサチューセッツ工科大(MIT)は8日に中止を求めて政府を提訴。17州と首都ワシントン(コロンビア特別区)も13日に提訴していた。(共同)

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