海外情勢

人民銀、大金の移動に事前報告義務 河北省で監視強化の試験開始

 中国人民銀行(中央銀行)が今月、河北省で銀行の個人・法人顧客に対して大口の資金引き出しと預け入れを事前に報告するよう義務付ける試験的プログラムを始めた。

 人民銀の声明によれば、期間2年のこのプログラムは10月には浙江省と広東省深セン市にも拡大される。当局は先月、河北省など地元銀行2行で起きた取り付け騒ぎに介入している。

 人民銀は「多額の現金に対する法外な要求」の監視を強め、システミックリスクを抑えるのが狙いだとしている。企業は50万元(約766万円)を上回る取引が事前報告の対象となる。個人は10万~30万元からと、地域ごとに異なる。

 新型コロナウイルスの感染拡大で経済は大きな打撃を被っており、不良債権が増大している。人民銀が今回打ち出したプログラムは、中国の金融システムの状況をめぐっての懸念が改めて浮き彫りとなった格好だ。(ブルームバーグ Charlie Zhu、Evelyn Yu)

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