海外情勢

欧州中央銀行がコロナ危機打開へ財務力維持求める 銀行に配当停止の延長要請

 欧州中央銀行(ECB)は28日声明を発表し、ユーロ圏の銀行に配当支払い停止の延長を要請した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済に打撃を与える中、財務力の維持を求めた。

 少なくとも来年1月までは自社株買い戻しも控え、「変動報酬について極度に控えめにする」よう求めた。

 BNPパリバなどの銀行が株価下支えのため配当再開を働き掛ける動きが出ていた。トレーディングの好調や規制緩和、政府の融資保証などで一部銀行の利益は増えている。スイスの金融大手UBSは先週、年末に向け株主還元を強化する可能性を示唆した。

 ECBは3月、少なくとも10月までは配当支払いを停止し資本を温存するよう求めていた。銀行や株主にとって厳しい要請は、新型コロナ危機を乗り切るための異例の規制緩和の代償だと示唆した。

 ECBは、経済環境や金融システム安定、銀行の資本計画を踏まえて10~12月期に方針を再検討するとしている。「この一時的かつ異例の要請を必要とする不確実性が後退すれば、持続可能な資本基盤を持つ銀行は配当再開を検討することができる」と説明した。(ブルームバーグ Nicholas Comfort)

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