海外情勢

中国富裕層が国内にシフト 海外より便利・快適、高級品に勢い (2/2ページ)

 市場調査会社カンター・ワールドパネル・グレーターチャイナのマネジングディレクター、ジェイソン・ユー氏は「高級ブランドは概して実店舗への依存度が非常に高く、ショッピングモールがない郊外ではほとんど存在感を示せていない。以前のECサイトでは偽造品や転売が横行していたが、今は状況が急速に変化している」と指摘する。

 中古品市場も急成長

 一部の中国人客が実店舗では入手できない商品を買い求める中、高級ブランドの中古品市場も急成長している。例えば、高級品を取り扱う中古品販売プラットフォーム「胖虎科技」はコロナ禍における中古品の需要増を受け、今年の売上高が昨年の3倍になる見込みだ。

 中国のEC大手、京東(JD)の中古品取引プラットフォーム「拍拍二手」によると、6月に開催した夏のセールで、高級ブランド品の売り上げは前年比138%増となった。拍拍の高級ブランド事業責任者を務めるトニー・ヤオ氏によると、中国の実店舗への商品仕入れが滞る中で特に中古のブランド腕時計の需要が伸びているという。

 中国の消費者の一部はコロナ禍を経て以前と考え方が変わったと話す。海外旅行や返品不可の方針を掲げる代購を通じた買い物と比べ、国内での買い物は便利で快適だと感じるようになったという。

 福建省福州市でセールスマネジャーを務めるミシェル・チャンさんは「ショッピングモールで服を試着できたり、販売員が私を単なる観光客としてではなく、長期的な関係を築く顧客として扱ってくれたりするメリットは大変大きいと気づいた。海外旅行が再開した後でも、国内で買い物を続けるつもりだ」と話した。(ブルームバーグ Jinshan Hong)

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