海外情勢

トルクメニスタン、コロナ感染ゼロは本当?

 新型コロナウイルス感染が世界的に拡大する中、旧ソ連・中央アジアのトルクメニスタンは国内感染者がゼロと主張し続けている。イランやカザフスタンなど陸でつながる周辺4カ国で計43万人以上の感染が確認される中、28日現在で国内感染者はいないという。

 その一方でベルドイムハメドフ大統領の親族が感染死したとの情報もあり、公式発表には疑いの目も向けられている。

 ベルドイムハメドフ氏の強権統治が続くトルクメニスタンは個人崇拝や情報統制の厳しさから「中央アジアの北朝鮮」とも称される。公式感染数はゼロだが、13日からはマスク着用が義務付けられ、市場や商業施設、モスク(イスラム教礼拝所)、飲食店が順次閉鎖された。政権に批判的なメディアは20日、中央アジアの政治専門家が得た情報として、ベルドイムハメドフ氏の姉の夫が新型コロナで死亡し、姉も人工呼吸器で治療中と報じた。臨時の患者収容施設では連日少なくとも8~12人が死亡し、実際はさらに多い可能性があるとの現地記者の見方も伝えた。

 保健省はマスク着用義務化の理由として「大気中のちり」増加を挙げているが、首都アシガバートの米国大使館は大気の状態は悪化していないとしている。今月中旬まで10日間にわたりトルクメニスタンを視察した世界保健機関(WHO)の代表団は肺炎の患者が増えていることに懸念を表明。WHOはマスクや人工呼吸器、医療物資の人道支援を始めた。

 同様に新型コロナ感染者はいないとしていた北朝鮮は26日、南西部開城市で韓国から戻った脱北者に感染が疑われる事例が発生したと認めている。(モスクワ 共同)

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