海外情勢

米ノババックス臨床、ワクチン候補で有望な兆し

 米バイオテクノロジー企業ノババックスの新型コロナウイルスワクチン候補は初期段階の臨床試験で有望な兆しを示した。

 同社の発表によると、ワクチン候補「NVX-CoV2373」を同社のアジュバント「マトリックス-M」と同時に2回投与したところ、新型コロナから回復した人に確認された水準の4倍の抗体反応が生み出された。免疫システムがウイルスと闘うのを支援するT細胞からも反応を引き出した。

 ただ被験者が重度の副作用で入院したとの誤った報道を受け、ワクチンの安全性をめぐって混乱が生じた。ノババックスによると、ワクチンは投与された100人余りについて、安全だったと見受けられた。反応原性のイベントは全般的に軽度で、2日以内に収まった。よく見られたものは発熱や頭痛、疲労感などだった。被験者の1人は皮膚に軽度の感染が確認されたが、ワクチン接種との関連性は認められなかった。

 研究開発(R&D)責任者のグレゴリー・グレン氏は有害事象が「散発的」で、治験でワクチンを投与された被験者に加えプラセボ群にも見られたと説明した。試験結果は査読を受ける有力誌に提出される。

 ノババックスは7月、ワクチン開発の迅速化に向けてトランプ政権が打ち出した「ワープ・スピード作戦」を通じて16億ドル(約1700億円)を確保している。(ブルームバーグ Cristin Flanagan)

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