海外情勢

中国の自動車市場の回復順調 7月販売7.9%増、急落前月から転換

 全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が11日発表した7月の中国の自動車販売は前年同月比でプラスに転じ、新型コロナウイルスの影響で低迷していた中国市場が回復の兆しを見せ始めた。

 乗連会によるとセダンとスポーツ用多目的車(SUV)、ミニバン、多目的自動車(MPV)を含めた乗用車販売(小売りベース)は前年同月比7.9%増の163万台だった。同国の自動車販売台数は6月に前年同月比6.5%減と急落したものの、3月以来、月ベースで順調に回復している。

 自動車業界は中国での新型コロナの感染拡大が抑制され、ショールーム再開などで需要が持続的に回復すると予想している。ただ、中国経済の本格回復にはなお時間がかかり、一部の消費者は新技術である電気自動車(EV)の購入に二の足を踏んでいる。

 中国自動車工業協会(CAAM)が同日発表した7月のディーラー向け乗用車販売台数は前年同月比8.5%増の167万台。

 CAAMによると、7月のディーラー向けのEVなどを含む新エネルギー車(NEV)の販売台数は今年初めてプラスに転じ、前年同月比19%増の9万8000台となった。今年1月に上海新工場から納車を開始した米EV大手テスラが販売台数を牽引(けんいん)した。乗連会によればテスラによる7月の中国販売台数は1万1014台で、中国EV市場での首位を維持した。

 数年にわたり急成長を続けてきた中国EV市場は昨年の販売補助金の削減で落ち込んでいた。そこへ新型コロナの流行や、原油価格の下落によってガソリンエンジン車の競争力が相対的に向上するなどの不運が重なった。こうした中、EV普及を長期の優先課題と位置付ける中国政府は新たな販売支援策を打ち出し、市場のてこ入れを図っている。

 CAAMは、中国市場での今年のNEVの販売台数が110万台となり、うちテスラ車が10万台を占めるとみている。19年のNEV販売は121万台だった。(ブルームバーグ Charlie Zhu、Chunying Zhang)

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