国内

サンマ1匹1200円 漁不振で高止まり懸念

 北海道厚岸町の地方卸売市場で24日、サンマの初競りがあり、1キロ当たりで昨年の2516円を上回る1万1880円の値段が付いた。厚岸町内の店頭では1匹480~1200円で販売された。今年の初水揚げは約900キロで昨年(約40トン)の2%程度にとどまり、主力の棒受け網漁の不振で値の高止まりを懸念する声が上がった。

 市場では午前8時半ごろから競りが始まり、競り人や買い受け人の威勢の良い掛け声が響いていた。最高値で競り落とした丸弘水産=厚岸町=の沢田剛幸さん(41)は「頑張って買った」と笑顔で語る一方「今後の漁模様は分からないが、このままでは安くなることはなさそう。買う側としても難しい」と表情を曇らせた。競り落としたサンマは東京などに出荷するという。

 7月にあった北海道東部沿岸の流し網漁の初水揚げも記録的な高値で、1キロ当たり4万1040円、店頭で1匹5980円の値が付いた。

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