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総務省「カード申請は年内に」 マイナポイント事業開始

 マイナンバーカードに登録したキャッシュレス決済を使えばポイントが還元される「マイナポイント事業」が1日、始まった。来年3月までの期間中に登録したキャッシュレス決済を使えば1人最大5000円分のポイントが受け取れる。ただ、登録手続きが複雑なことなどから、盛り上がりを欠く低調なスタートとなっている。総務省は「マイナンバーカードがない人も年内に申請すれば間に合う」と積極的な申し込みを呼び掛けている。

 マイナポイント事業は、消費喚起に加え、マイナンバーカードの普及と、キャッシュレス決済の推進という“3兎を追う”政策だ。マイナンバーカードにあらかじめキャッシュレス決済サービスを登録し、その決済サービスで買い物やチャージ(入金)をすれば、25%分のポイント(上限5000円分)が還元される。

 6月末に終了したキャッシュレス決済に伴うポイント還元に続く政府のポイント還元策の「第2弾」という位置付けだが、ポイントを受け取るには、事前の準備が必要な点が第1弾と異なる。

 事前準備で必要なのがマイナンバーカード。取得後にパソコンの専用サイトやスマートフォンのアプリから決済サービスを1つ選んで登録することでポイントが受け取れるようになる。パソコンなどがない人も市区町村の窓口やコンビニなどでも手続きができる。

 買い物をする際はマイナンバーカードは不要で、ポイント付与の方法は決済事業者によって異なる。買い物をしたその日にポイントが付与されるケースもあるが、数カ月先になる場合もあり注意が必要だ。

 政府は4000万人が申し込む前提で予算措置を行っているが、申し込みに不可欠なマイナンバーカードの交付枚数は8月30日の時点で約2457万枚。事前に申し込んだ人も468万人と伸び悩んでいる。 (蕎麦谷里志)

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