海外情勢

米財務長官が公聴会で労働者支援訴え 追加刺激策は緊急に必要

 ムニューシン米財務長官は1日、米経済が新型コロナウイルス危機から全面的に回復するには追加の財政刺激策が緊急に必要だと指摘した。

 ムニューシン長官はコロナ危機に関する下院特別小委員会の公聴会で、米国は政府が課した経済活動の停止から回復しつつあり、雇用も戻りつつあるが、経済の一部ではなお追加の支援が必要だと発言。「最も重要なのは影響を受けている米労働者に対し、迅速に支援を提供することだ」と語った。ただ、民主党を交渉の場に戻すための新たな提案は行わなかった。

 同長官はウォーターズ下院議員(民主)とのやり取りで協議再開を促され、公聴会後にペロシ下院議長に電話した。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。会話の詳細や長さについては明かさなかった。前回の協議が1カ月近く前に決裂して以来、交渉は行われていない。

 それでもムニューシン長官は、議会による次のステップとしては規模の小さい経済対策をまとめ、より異論の多い分野については後回しにする方が望ましいとする共和党の交渉姿勢を変えなかった。上院共和党は5000億ドル(約53兆円)規模の経済対策をまとめようとしており、来週の採決を目指しているが、ペロシ議長は暫定的な措置を認めない考えを示している。

 メドウズ大統領首席補佐官は1日、民主党が提案する2兆2000億ドル規模の経済対策は非現実的であり、交渉するには、コロナ禍の痛手を引き続き受けている分野に的を絞った5000億ドル規模の案が良い出発点になると米経済専門局CNBCに語った。(ブルームバーグ Erik Wasson、Saleha Mohsin)

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