海外情勢

中国当局が消費者向け貸出金利に上限設ける方針 IPO控えるアントに影響も

 アリババグループ系の金融会社アント・グループが展開する消費者向け迅速融資などをめぐり、中国の金融監督当局は貸出金利に上限を設ける方針だ。超大型の新規株式公開(IPO)を控えるアントにとって、収益の最大の柱が抑制される恐れがある。

 計画に詳しい複数の関係者が非公開情報だとして匿名で語ったところによると、アントなど消費者向けローンを手掛ける業者の貸出金利は、中国最高人民法院(最高裁)が先月示した判断に基づく上限の適用対象となる見通し。基準金利による上限は現在15.4%。最高人民法院は認可を受けた金融機関には適用されないとしながらも、アントなどフィンテック企業に影響を与えるかどうかは今のところ明確にしていなかった。

 今回の最高裁判断はアントを具体的に指しているわけではないが、同社はオンラインの消費者向け融資で最大手。アントは中国最大のオンラインモールで買い物をする数億人もの利用者の消費行動に基づき信用力の分析に役立てている。

 アントは約100の銀行と協力しており、6月末時点で消費者向け融資は1兆7000億元(約26兆4500億円)、小規模企業向けは4220億元に上っている。同社の目論見書によれば、こうした融資のうちアントのバランスシートで計上されているのは約2%にとどまり、残りはサードパーティーの銀行による貸し出し、または証券化され販売されている。アントの融資の中で最高裁の水準を上回る金利で貸し出されている割合は不明。(ブルームバーグ Bloomberg News)

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