海外情勢

EUが温室効果ガス削減厳格化へ 取りまとめは難航か

 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は早ければ来週にも、より厳格な2030年温室効果ガス排出量削減目標を発表する。欧州大陸の経済機能の抜本的見直しが必要になるグリーン化の取り組み加速をめぐり加盟国政府と議会の緊張をはらむ交渉に道を開く。

 EUは今後10年の二酸化炭素(CO2)排出削減目標を1990年比50~55%に強化することを検討中で、レンジの上限が新たな目標となる。現在の拘束力のある同40%削減目標からの厳格化により、今後10年で数千億ユーロの投資が必要になる。

 フォンデアライエン欧州委員長は重要政策演説でこうした野心的目標を発表する。欧州委は15日の会合で目標を議論した上で翌日に書面手続きで採択する運びだとEU当局者が匿名を条件に明らかにした。

 計画されている提案は、欧州大陸で50年までに温室効果ガスの排出量が実質ゼロになる世界初の「気候中立」を達成することを目指した包括的目標「欧州グリーンディール」の一環。

 目標の取りまとめは資源供給国、富裕国や産業大国の間の温度差を反映し、困難が予想されている。(ブルームバーグ Ewa Krukowska)

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