海外情勢

マンハッタンの空室率最高 アパート供給急増、物件は前年比2倍

 ニューヨーク・マンハッタンではアパートの供給が急増しており、空室を埋めることが一段と困難になっている。不動産鑑定のミラー・サミュエルと仲介会社ダグラス・エリマン・リアル・エステートが21日までに公表したリポートによると、賃貸物件の登録件数は8月末に過去最高の1万5025件に増加し、前年同期の2倍余りの水準となった。空室率も5.1%と、過去最高を更新した。昨年8月は2%未満だった。

 マンハッタンで新たな賃借契約を結ぶ理由はほとんどない。ミッドタウンのオフィスにはまだほとんど人が戻っていないほか、公立学校再開の問題も解決に至っていない。新型コロナウイルスに伴うロックダウン(都市封鎖)中にマンハッタンを去った全ての人が戻ってきたわけではなく、ニューヨーク市内にとどまることを決めた人も、より安い家賃で広いスペースに住めるブルックリンやクイーンズを選んでいる。

 マンハッタンの家主は賃借契約獲得に向け、新たに結んだ賃貸契約の54%で、家賃を数カ月無料にするなどの譲歩案を提示している。こうした措置の結果、賃貸料は7.7%低下し、中央値は3161ドル(約33万円)となった。(ブルームバーグ Oshrat Carmiel)

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