新閣僚に聞く

野上浩太郎農林水産相「輸出5兆円目標は意欲的」

 --菅義偉首相から指示を受けた農林水産物・食品の輸出拡大にどう取り組む

 「国内の食市場は縮小するが、世界では今後大幅な拡大が見込まれる。令和元年の輸出額は9121億円で、(政府目標である)12年に5兆円というのは大変意欲的だ。簡単には達成できないが、あらゆる施策を講じていく必要がある」

 --政権が掲げるデジタル化を農業でどう進める

 「高齢化や労働力不足に対応して成長産業にしていく上では、農業の『デジタルトランスフォーメーション(DX)』の実現が不可欠だ。既にデータを活用したスマート農業の現場への実装などを進めているが、新型コロナウイルスの経験や教訓を踏まえ、取り組みを強力に推進していく」

 --2年産米の需給緩和が懸念されている

 「主食用米の6月末の民間在庫量や作付け意向を踏まえると、作柄などによっては需給緩和や米価下落を懸念する声がある。飼料用米への転換が進むよう、個別のJAと意見交換をしている。コメ政策の基本は、自らの経営判断による需要に応じた生産・販売だ」

 --「コロナ禍」は食料安全保障に一石を投じた

 「一部の国が農産物・食品の輸出制限を行った。現時点で国民への食料供給に大きな問題は起きていないが、中長期でみれば、世界の人口増加のほか、気候変動や自然災害の影響など、リスクは多様化している。世界での食料の需給動向を把握・分析し、国内の生産基盤の強化に取り組む」

 --サンマが近年不漁だ

 「元年の(日本の)漁獲量は過去最低だった。主な原因は水温や海流の変化など海洋環境によるものが大きいが、外国漁船の漁獲の影響も否定できない。北太平洋漁業委員会(NPFC)で昨年初めてサンマの総漁獲枠が導入されたが、国別の漁獲枠の設定などに引き続き努力したい」

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