海外情勢

VW、初の世界戦略EV発表 米市場に来年投入

 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は23日、同社が初めて世界展開する電気自動車(EV)、「ID.4」を2021年1~3月期に米国市場に投入すると発表した。

 米国部門のスコット・キオ最高経営責任者(CEO)はバーチャル形式の記者会見で、業界で人気の一部スポーツ用多目的車(SUV)から顧客の取り込みを狙うと説明。トヨタ自動車の「RAV4」やホンダの「CR-V」、スバルの「フォレスター」と競うことになると語った。

 新型の電動コンパクトクロスオーバー(乗用車の構造を持つSUV)であるID.4の販売価格は3万9995ドル(約422万円)から。7500ドルの連邦税額控除の対象となるほか、複数の州では数千ドルのインセンティブ(販売奨励金)も受けられる。さらにVWは傘下のエレクトリファイ・アメリカを通じて3年間の無料充電を提供する。

 欧州の顧客向け納車が今月始まった前EVモデルのハッチバック「ID.3」とは異なり、新モデルは22年に米テネシー工場での生産を開始するほか、いずれは3大陸で生産されることになる。

 ID.4の生産を当初手掛けるのはドイツのツウィッカウ工場。同工場はEV向けに全面移行され、最終的には6つの異なるモデルで、最大33万台の年間生産が見込まれている。

 VWグループは24年までに全体では330億ユーロ(約4兆円)、VWブランドだけで110億ユーロを投じる計画。同部門は25年に年間150万台のEV生産目標を掲げている。(ブルームバーグ Gabrielle Coppola)

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