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菅首相の所信表明演説 複数の政策で期限「年末」

 菅義偉(すが・よしひで)首相が26日に行った所信表明演説は、複数の政策課題で期限を区切った。安倍晋三前首相が第2次政権発足直後に行った平成25年1月の演説では「できるだけ早期」「速やかに」といった言葉にとどめたが、首相は期限を「年内」「年末」とした課題だけでも観光戦略策定など5つに上った。

 安倍氏が柔道家の嘉納治五郎や、江戸時代の学者、貝原益軒らの言葉を引用した演説を定番としていたのに対し、首相の演説では偉人の言葉を引用しなかった。安倍氏が多用したエピソードに関しても、首相は不妊治療に悩む夫婦の言葉など最小限の紹介にとどめた。

 首相の演説は原稿の文字数にして7000字余り。25年1月の安倍氏の演説の4744字を大幅に上回ったが、元年以降の所信表明演説は約7000字で平均的な分量といえる。

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